【フードデリバリー】UberEatsの時給はどの程度か

2022年9月18日

売上が毎時2000円を超える事も繁忙期であれば珍しくない。ただしそれを時給と呼称するのには確定申告の上で語弊がある。

売り上げは時期によって大きく異なる

時間当たりの売上はおおよそ以下のように定義できる。それなりの都市部で稼働、かつ稼働時間帯に気を使った場合だ。

・繁忙期:1700~2300円/時

・閑散期:800~1500円/時

双方のシーズンで働き方が異なる場合がほとんどなので、平均値は意味が無いので記載しない。また閑散期についてだが、バイク稼働でピークタイムに絞って稼働すればあと数百円は伸ばせるだろう。ただその分稼働時間も収入も減る。

経費を時間単位で差し引く

配達に関わる全ての経費は配達員負担である。自転車やバイクを元々所持していたとしても、配達に関わるガソリン代や損耗した部品、メンテナンス費は決して度外視できない金額となる。

また自転車はガソリン不要であるために売上がほぼ収益となるというのは大きな誤解だ。

前述した要素を含め試算した結果、自転車の場合は稼働1時間当たり50~65円の負担が発生する。対するバイクは年220万の売上を想定した場合、最大で1時間当たり120円~150円もの負担が発生する。この計算結果は繁忙期またはピークタイムでの経費を想定している。閑散期やオフピークタイムは注文自体が減るので稼働時間あたりの走行時間が減る。よって1時間あたりの負担金額も減少するが、単価も同時に下がるために売上あたりの走行距離は伸びる。よってピーク時の負担金額を大幅に下回る事は少ないだろう。

フードデリバリーの「時給」

ほとんどの場合個人事業主の給与とは、事業に関する経費を差し引いた事業所得である。UberEatsのようなフードデリバリー業での時給とは、上記で算出した時間当たりの経費を、時間当たりの売上から差し引く事で求められる。

よって真の意味での時給は以下である。

自転車

・繁忙期:1650~2250円/時

・閑散期:750~1450円/時

バイク

・繁忙期:1550~2150円/時

・閑散期:650~1350円/時

論評

時給面で見ても繁忙期は稼働する意義が十分にあるだろう。計算上も経験上も週20時間ほどの稼働で15~20万円の収入が得られる

閑散期の自転車勢は他のバイトをした方が時間効率がいい。バイク稼働に関しては、閑散期でもピークタイムに絞ればある程度稼ぐ事はできるだろう。ただし平日で合計4時間半の決まった時間帯と休日の限られた時間内での話だ。その中で15万円以上の収入を得たい場合、自由度は格段と落ちる。