【フードデリバリー】ロードバイクはママチャリより有利か

2022年9月18日

費用を度外視すれば有利。これは購入時の費用という意味のみではなく、維持費も含む。

つまり収益面では不利

ロードバイクのメリット

  • ママチャリよりもロング(遠距離)の案件を拾える
  • 登坂しやすい(電動自転車には劣る)
  • 拠点間移動がしやすい

かく言う私もロードバイクに乗って稼働しているが、趣味と疲労軽減を除けば正直このくらいしかメリットが無い。

費用面ではマイナス

車体費用を除く維持費もママチャリに比べれば割高であり、年間換算すれば時給あたりで15~20円ほどママチャリや電動自転車に劣る。車体費用と耐用年数を鑑みればこの差はかなり広がる事になる。

ロードバイクは一見して機動力が他自転車よりも高いと思われるが、しかし稼ぎ時のピークタイムにはその機動力をほぼ活かせない。ピークタイムは効率を重視する為にショート案件を受ける事が多く、信号や踏切、一時停止や徐行の多い街中を走行する場合がほとんどだ。スムーズに走行しても1kmあたり1分の短縮が目安であり、街中を走行した場合の有意差はほぼ無い。

ではロング案件はどうかと言えば、確かにママチャリに比べれば拾えると言える。例えば6kmを超える案件は自転車でも時折見かける。6km以上の距離があれば、ママチャリに対し5分以上、道路状況によっては10分以上の配達時間の短縮が可能となる。30分の予想所要時間が示されても、実際には20分~25分程度で配達が可能であり、予想時間より遅れる事はほぼ無い。時間超過のキャンセルをあまり気にせずにトライできる。

ただし自転車でロング案件を受注する意義は費用対効果の面で見ればほとんど無く、時間はもちろん、費用の面でも原付にその軍配が上がる。

アップダウンに強い?

ロードバイクは間違いなくママチャリよりは登りに強く、そして下り最速である。車と同じ勢いで下れる。だが相当な脚力を備えない限りは電動自転車に登坂能力で劣るうえ、疲労度合いも段違いだ。年間メンテナンス費では電動自転車とロードバイクは同程度であるが、消費カロリーが段違いなので食費まで考慮するとかなりコストが嵩む。勾配対策でロードバイクを敢えて選ぶ利点は少ないだろう。

唯一とも言える利点

拠点間移動、つまり注文が多い場所への移動が容易い。自宅周辺にホットスポットが無くても、半径7km程度は20分圏内だ。中心街を通らなければ目的地が10km先でも30分~40分で移動できる。「移動した地点を中心にショート案件をこなす」といった選択肢を取りやすく、そこがママチャリに勝る利点である。移動時間の+10分は意外と長く疲労度合いも少なく済む。

ロードバイクに乗るべき人

  • 自宅近辺以外での稼働をする人
  • 趣味な人
  • ロング案件で運動しつつ稼ぎたい人

ロング案件は狙って受けられるものでもないので趣味に含まれるかもしれない。これ以外の理由でロードバイクを選ぶ意義は薄弱で、既に所持しているのであればロードバイクを売った資金でバイクか電動自転車に乗り換えた方が収益面では効率が上がる。アップダウンの多い地域ではある程度のメリットを得られるが、費用対効果で電動自転車に劣る。